泉質

こだわりと
歴史が紡ぐ名湯。

当店では全ての湯・水で軟水を使用し、同時にトルマリンも使用しております。
軟水・トルマリンの相乗効果によって、より一層お肌の調子を整える事ができ、
お客様の美容と健康を促進することができます。尚、当店では「深夜電力」及び
「浴槽からの廃湯熱」を利用しており、環境に配慮した営業を行っております。

そしがや温泉21は
どうやって出来たのか

黒湯のモトの解明

そしがや温泉21を湧出させている地層は、約100万年前に海で堆積した砂や泥等からなります。当時は暖かい気候で、関東平野のほとんどは海の底でした。外洋に面しており、サメやクジラ等も泳いでいたそうです。黒湯のモトは何かと調べたところ、地層中に蓄積された海藻等の海洋植物起源だと分りました(炭素・窒素同位体測定)。海藻等の有機物がフミン酸という腐植質へ変化し、地層中のミネラルを吸収していきました。

温泉の起源の解明

そしがや温泉21は、約2万7千年前の雨水が起源だと分かりました。
(酸素・水素同位体測定より)。

太古の雨水が地層を浸透する間に、フミン酸やミネラルを溶かし込んで、現在見られる黒湯の温泉になったのです。

島根大学総合理工学部 教授 石賀裕明

黒湯について

時間が経っても変化しにくい黒湯

温泉は一般に、地下から地表に出た瞬間から変化(劣化)し始め、時間がたてばミネラル成分のほとんどは温泉水から失われます。温泉が地表へ出た時に、温度や圧力条件が急激に変化するからです。しかしそしがや温泉21のような黒湯の温泉は、時間がたってもほとんど変化しません。フミン酸などの有機物は、普通の状態では分解されにくいので、これに結びついたミネラル成分は温泉水中に保たれます。カリウムや鉄などは普通の状態ではあまり水に溶けにくいイオンです。しかし、これらは有機物と結びつくことで温泉中に溶け込んでいます。黒湯は、この様な形で体に良い成分をたっぷりと含んでいるのです。

黒湯の特殊性

温泉は主成分により炭素水素塩泉、塩化物泉、硫酸塩泉、その他の温泉に区分されます。この分類は、無機物特にイオンに基づいています。黒湯は有機物を含む温泉ですので、この分類とは別格になります。黒湯をあえて陰イオンの分類にあてはめれば、炭素水素塩泉、塩化物泉、その他の温泉といった様々なタイプの温泉の範囲に重なります。黒湯は、多様な泉質にまたがる特殊な温泉です。

美肌と保湿のW効果

ナトリウムイオンと炭素水素イオンが結びつくと「美人の湯」と呼ばれる重曹成分になります。脂肪を軟化させる性質があるため、皮脂表面に溜まった脂肪を自然に洗い流して肌をツルツルにする美肌効果があります。同質の著名な温泉には、和歌山の龍神温泉、長野の小谷温泉等があります。また、黒湯の有機物は湯あたりを柔らかくする上、カラダの表面に膜を作り熱の発散を防ぐので、温まったカラダがさめにくい保湿効果もあります。

ナトリウムイオン87.4%
血液に不可欠なミネラル成分。炭酸水素イオンや塩素イオンと結びつき、
温泉の効能を左右する重要な元素。
カリウムイオン3.1%
高血圧を抑える効果がある
カルシウムイオン3.1%
鎮静効果がある骨の必須成分
アンモニウム・マグネシウム・鉄・その他の陽イオン6.4%
炭酸水素イオン92.3%
ナトリウムイオンと結びつき、重曹成分となる。
肌をツルツルにする作用がある。
塩素イオン5.6%
血液に必要なミネラル
フッ素・硫酸・炭素・その他の陰イオン2.1%

温泉分析書

源泉名 : 祖師谷温泉
湧出地 : 東京都世田谷区祖師谷3丁目36番22号
源泉名 : 18.1℃  pH  8.3  褐色澄明殆ど無味無臭
禁忌症 : 急性疾患(特に熱のある場合)、活動性の結核、悪性の腫瘍、重い心臓病ほか
適応症 : きりきず、やけど、慢性皮膚病、冷え性、神経痛、筋肉痛、関節痛ほか
泉質 : ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉(低張性・弱アルカリ性・冷鉱泉)
※祖師谷温泉は含有成分により温泉法の定める療養泉に指定されています。
※当店の源泉にはメタンガスは含まれておりません。